フィレンツェ風トリッパ(Osteria Meta-Meta (オステリア メタメタ))の口コミ/評判メニュー情報0食べたい3.1¥980Osteria Meta-Meta (オステリア メタメタ)ディナートリッパトリッパレビュー一覧(1)suna84.02023/9/23#フィレンチェ風トリッパの煮込み#フィレンツェ#トリッパ #煮込み料理 #イタリア料理 #大阪 #中之島 #新福島外観はちょうどいい規模の建物で、いかにも街のイタリアンレストランという雰囲気で、期待が高まる。中に入ると、右側がカウンターで左手にテーブル席があります。カウンターの奥が厨房のようだ。いかにもヨーロピアンな美人スタッフが出迎えてくれる。事前情報では、シェフの奥さんということで、二人でこのレストランを切り盛りしているらしい。『どの席がよろしいですか?』イントネーションは外国人のそれですが、聞き取りやすい日本語で案内してくれる。私は窓際のテーブル席に座ることにした。入った時は先客がいないと思っていたが、座ってから店内を見回すと、小さな"お客さん"がカウンターの一番隅に座っていたのだ。どうやら、ご夫妻のお子さんのようで静かに遊んでいた。「店内で写真を撮ってもいいですか?」私は普段と同じように女性に尋ねた。『もちろんいいですよ。最近は何も言わずにシレッと撮影している人も多いですけどね』やっぱり欧米の人は、歯に絹着せずに意見を言うようだ。でも、嫌味な感じはなく却って好印象を受けた。撮影許可は受けたし他の客はいなかったが、なるべく目立たぬように撮るように心がけた。本日のオススメは、例によって板書されている。壁に設置されている大きめの黒板に、おそらくシェフ自身で書かれたであろう日本語の料理名がたくさん並んでいた。オススメだらけでかなり迷った。飲み物は最初、赤ワインのデキャンタを頼んだが、それがなくなるとカクテルを頼むことにした。あまのじゃくな私は、ドリンクメニューに「レッドアイ」と「ウォッカ」の字を見つけたので、奥さんに、「ブラッディメアリーは頼める?」と、メニューにはないカクテル名を告げた。すると代わりにシェフが、『あのスパイシーなヤツですね、いいですよ』と快諾してくれた。初訪問の客の無理とも言える注文を快く受けてくれるお店は貴重だ。出てきた真っ赤なカクテルには、マドラーを兼ねたセロリが刺さっていて、金属製のおしゃれなペッパーミルが添えられていた。◇◇◇最後に頼んだ剣先イカのグリルが配膳された時、付け合わせの葉物のグリーンとイカの白とトマトの赤の組み合わせを見て、私は奥さんに、「まるでイタリアの国旗のようですね」と言うと、『横にすれば、ハンガリーの国旗にもなりますよ』と笑いながら返してきた。奥さんの出身国ルーマニアの隣国がハンガリーなので、即答できたのだろう。会話のセンスもいいようで、こういう雰囲気が大切だと思う。食事の美味しさは、料理そのものだけではなく、スタッフも含めた店内の雰囲気にも左右されると思う。もっと言えば、その店にいる客も含めて店の味を創り出していると思った。(オヤジが言うか?)後客は夫婦らしき中年男女で、カウンターに座りシェフや奥さんとフランクに会話していた。知り合いか常連のようで、彼らの上品な会話もBGMとなって、心地よさを増していた。(そう言えば、店内には音楽が流れていなかったような?)◇◇◇カウンターの隅に大人しく座っていたお子さんは、出された食事を食べていた。私はちょっと茶目っ気を出して彼に近づき、軽く絡むことにした。「おいしい?」『まずい』奥さんは苦笑いしていた。まずいわけはないと思うので、きっと構ってもらえずに拗ねていたのだろう。『この子はまだ幼稚園に行っているんですよ』「おとなしいお子さんですね」『最近は切手に興味を持ってて、今も並べては眺めて遊んでいるんです』どうりで静かに遊んでいたわけだ。切手が趣味だとは、今時なかなかマニアックだ。でも、ハーフらしい美男子に成長しそうな彼を見て、私は、「サッカー選手になったら人気者になりそうですけどね」と言うと、奥さんはニコリと微笑んでいた。どうやら彼は運動は苦手なようだ。(あくまで私の勝手な推測)数枚の切手をカウンターの上に並べて見入っている彼を見ながら、(今度、私が子供の頃に集めていた切手を少し持って来てあげようかな)と思った。素敵な料理に再び会うためにも。店舗情報Osteria Meta-Meta (オステリア メタメタ)今日不明野田 / 福島 / 新福島 / 中之島 / 野田 / 阿波座 / 野田阪神 / 玉川0661478739
#フィレンチェ風トリッパの煮込み
#フィレンツェ
#トリッパ #煮込み料理
#イタリア料理
#大阪 #中之島 #新福島
外観はちょうどいい規模の建物で、いかにも街のイタリアンレストランという雰囲気で、期待が高まる。
中に入ると、右側がカウンターで左手にテーブル席があります。カウンターの奥が厨房のようだ。いかにもヨーロピアンな美人スタッフが出迎えてくれる。事前情報では、シェフの奥さんということで、二人でこのレストランを切り盛りしているらしい。
『どの席がよろしいですか?』
イントネーションは外国人のそれですが、聞き取りやすい日本語で案内してくれる。私は窓際のテーブル席に座ることにした。入った時は先客がいないと思っていたが、座ってから店内を見回すと、小さな"お客さん"がカウンターの一番隅に座っていたのだ。どうやら、ご夫妻のお子さんのようで静かに遊んでいた。
「店内で写真を撮ってもいいですか?」
私は普段と同じように女性に尋ねた。
『もちろんいいですよ。最近は何も言わずにシレッと撮影している人も多いですけどね』
やっぱり欧米の人は、歯に絹着せずに意見を言うようだ。でも、嫌味な感じはなく却って好印象を受けた。撮影許可は受けたし他の客はいなかったが、なるべく目立たぬように撮るように心がけた。
本日のオススメは、例によって板書されている。壁に設置されている大きめの黒板に、おそらくシェフ自身で書かれたであろう日本語の料理名がたくさん並んでいた。オススメだらけでかなり迷った。
飲み物は最初、赤ワインのデキャンタを頼んだが、それがなくなるとカクテルを頼むことにした。
あまのじゃくな私は、ドリンクメニューに「レッドアイ」と「ウォッカ」の字を見つけたので、奥さんに、
「ブラッディメアリーは頼める?」
と、メニューにはないカクテル名を告げた。すると代わりにシェフが、
『あのスパイシーなヤツですね、いいですよ』
と快諾してくれた。初訪問の客の無理とも言える注文を快く受けてくれるお店は貴重だ。
出てきた真っ赤なカクテルには、マドラーを兼ねたセロリが刺さっていて、金属製のおしゃれなペッパーミルが添えられていた。
◇◇◇
最後に頼んだ剣先イカのグリルが配膳された時、付け合わせの葉物のグリーンとイカの白とトマトの赤の組み合わせを見て、私は奥さんに、
「まるでイタリアの国旗のようですね」
と言うと、
『横にすれば、ハンガリーの国旗にもなりますよ』
と笑いながら返してきた。奥さんの出身国ルーマニアの隣国がハンガリーなので、即答できたのだろう。会話のセンスもいいようで、こういう雰囲気が大切だと思う。食事の美味しさは、料理そのものだけではなく、スタッフも含めた店内の雰囲気にも左右されると思う。もっと言えば、その店にいる客も含めて店の味を創り出していると思った。(オヤジが言うか?)
後客は夫婦らしき中年男女で、カウンターに座りシェフや奥さんとフランクに会話していた。知り合いか常連のようで、彼らの上品な会話もBGMとなって、心地よさを増していた。(そう言えば、店内には音楽が流れていなかったような?)
◇◇◇
カウンターの隅に大人しく座っていたお子さんは、出された食事を食べていた。私はちょっと茶目っ気を出して彼に近づき、軽く絡むことにした。
「おいしい?」
『まずい』
奥さんは苦笑いしていた。まずいわけはないと思うので、きっと構ってもらえずに拗ねていたのだろう。
『この子はまだ幼稚園に行っているんですよ』
「おとなしいお子さんですね」
『最近は切手に興味を持ってて、今も並べては眺めて遊んでいるんです』
どうりで静かに遊んでいたわけだ。切手が趣味だとは、今時なかなかマニアックだ。でも、ハーフらしい美男子に成長しそうな彼を見て、私は、
「サッカー選手になったら人気者になりそうですけどね」
と言うと、奥さんはニコリと微笑んでいた。どうやら彼は運動は苦手なようだ。(あくまで私の勝手な推測)
数枚の切手をカウンターの上に並べて見入っている彼を見ながら、
(今度、私が子供の頃に集めていた切手を少し持って来てあげようかな)
と思った。素敵な料理に再び会うためにも。