穴子のお造り(ふくざわ )の口コミ/評判メニュー情報1食べたい3.2ふくざわ ディナーお造りアナゴレビュー一覧(1)suna85.02023/9/6#和食処 #海鮮料理店 #居酒屋#お造り #あなご #穴子 #京都 #四条 #ディナー#ベストチョイス#いい仕事してますね年末が近づいている冬の京都だったが、あまり寒くない。そのためコートも着ずに辺りをふらふらあてもなく彷徨っていた。最悪、コンビニで何か調達すればいいや、程度に考えていた。前夜には、それなりに豪華な食事をしたわけだし、と思いながら歩いていたら、何かいい感じの和食どころといった風情のお店が視界に入ってきた。普段なら入らなさそうな、イチゲンさんには敷居が高そうな、そんな店構えに感じたが、よく見るとお店自体はマンションの地階部分にあり、今風な造りをしていた。店外にあるお品書きチラ見した後、そっと入り口のドアを開けた。店内は落ち着いた雰囲気の、居心地の良さそうな空間だった。客は半分も入っていない。私は入り口に近いカウンター席に座り、冊子状になっているお品書きを開いた。すぐに、今日のオススメ料理(お造り)という文言が目に入って来た。カウンター越しにご主人らしき男性に、今日のオススメって何ですか?と聞いた。すると、「アナゴですよ」と答えるのだ。一瞬、頭の中で思考が止まった。アナゴってあの穴子だよね、って。今まで、いろいろ食べてきたつもりだったが、穴子のお造りは食べたことが、いや、見たこともなかった。地元愛知県には穴子が美味しい有名なお店があって、そこの穴子寿司は絶品という頭があり、穴子=穴子寿司、という連想しかできなかったのだ。へ〜、そんなのがあるんだほとんど独り言のように呟くと、ご主人は「美味しいですよ」と、顔は真顔で、でも口ぶりは自慢げに言う。かなり自信がありそうな感じだったので、私は、じゃあそれと、これとこのお酒をお願い、とお品書きを指差しながら注文した。出てきた段階でまずそのいい仕事振りに感動した。昨夜のふぐ刺しとは見た目で勝っていた。でも、味はフグの方が上だよね、どう考えたって、と、穴子寿司から推測した味のイメージと、ふぐ刺しの味を頭の中で比較しながら、そう考えた。でも、実際に食べてみると、昨夜食べたふぐ刺しなんて目じゃない、はるかに凌駕する味と食感が口の中に広がった。今まで経験したことのない、食事での感動を覚えたのだ。すべての神経が舌に集中したかのごとく、頭は穴子のお造りで占められ、聞こえるのは心地よいまな板と包丁の奏でるハーモニーだけだった。店舗情報ふくざわ 京都府京都市下京区西洞院通六条下ル西側町506今日定休日京都 / 五条0753415421
#和食処 #海鮮料理店 #居酒屋
#お造り #あなご #穴子
#京都 #四条 #ディナー
#ベストチョイス
#いい仕事してますね
年末が近づいている冬の京都だったが、あまり寒くない。そのためコートも着ずに辺りをふらふらあてもなく彷徨っていた。最悪、コンビニで何か調達すればいいや、程度に考えていた。前夜には、それなりに豪華な食事をしたわけだし、と思いながら歩いていたら、何かいい感じの和食どころといった風情のお店が視界に入ってきた。
普段なら入らなさそうな、イチゲンさんには敷居が高そうな、そんな店構えに感じたが、よく見るとお店自体はマンションの地階部分にあり、今風な造りをしていた。
店外にあるお品書きチラ見した後、そっと入り口のドアを開けた。店内は落ち着いた雰囲気の、居心地の良さそうな空間だった。客は半分も入っていない。私は入り口に近いカウンター席に座り、冊子状になっているお品書きを開いた。すぐに、今日のオススメ料理(お造り)という文言が目に入って来た。カウンター越しにご主人らしき男性に、今日のオススメって何ですか?と聞いた。すると、
「アナゴですよ」
と答えるのだ。一瞬、頭の中で思考が止まった。アナゴってあの穴子だよね、って。今まで、いろいろ食べてきたつもりだったが、穴子のお造りは食べたことが、いや、見たこともなかった。地元愛知県には穴子が美味しい有名なお店があって、そこの穴子寿司は絶品という頭があり、穴子=穴子寿司、という連想しかできなかったのだ。
へ〜、そんなのがあるんだ
ほとんど独り言のように呟くと、ご主人は「美味しいですよ」と、顔は真顔で、でも口ぶりは自慢げに言う。かなり自信がありそうな感じだったので、私は、じゃあそれと、これとこのお酒をお願い、とお品書きを指差しながら注文した。
出てきた段階でまずそのいい仕事振りに感動した。昨夜のふぐ刺しとは見た目で勝っていた。でも、味はフグの方が上だよね、どう考えたって、と、穴子寿司から推測した味のイメージと、ふぐ刺しの味を頭の中で比較しながら、そう考えた。
でも、実際に食べてみると、昨夜食べたふぐ刺しなんて目じゃない、はるかに凌駕する味と食感が口の中に広がった。今まで経験したことのない、食事での感動を覚えたのだ。すべての神経が舌に集中したかのごとく、頭は穴子のお造りで占められ、聞こえるのは心地よいまな板と包丁の奏でるハーモニーだけだった。