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上ランプ(立喰焼肉てんろく)の口コミ/評判

レビュー一覧(1)

  • 上ランプ(立喰焼肉てんろく)
    suna8suna8
    4.02023/8/31

    #焼肉屋 #一人焼肉 #焼肉 #ランプ #ビールに合う

    #大阪 #堺東 #大小路

    (以下雑学)

    焼肉と言えば韓国だが、2003年にヨン様主演の『冬のソナタ』が放映されたのをきっかけにして、日本ではいわゆる韓流ブームが勃発した。それはしばらく続いたのですが、政治的なイザコザもあってか、今ではブームは下火になっている。私自身は韓流ブームは横目で見ていて、何がそんなに面白いのだろうか?と思っていた。でも、そんな中で、下記の二つのドラマだけは、”食“をテーマにしており自分の好みに合って、ハマってしまった。

    ◆チャングムの誓い

    ◆食客

    『チャングムの誓い』の方は、朝鮮王朝時代のちょっとした史実を最大限にフィクション化して、男尊女卑の時代に、一人の女性が頑張って頑張って頑張って地位を登りつめて行く話。そこに“食”というテーマが深く関わっており、食レポを書く際の重要な視点として、大いに参考になるのだ。長い物語の前半は、スラッカンのチェゴサングン、つまり宮廷内の女料理長になることを目指すストーリーで、後半は打って変わって、王様の専属医女(女性主治医)になるまでのドラマだ。そこには、根底に“医食同源”(薬食同源)というテーマが潜んでいる。

    『食客』(そのままショッキャクと読む)の方は現代のグルメドラマという感じで、でも、主人公は王朝時代の名料理人の末裔という設定で、老舗の料理店を舞台にしてストーリーが進んで行くのだが、主な”食“のテーマとして、“肉”が扱われているのです。肉は最終的には料理という姿で人前に提供されるが、当然ながら最初は牛などの動物の姿をしている。それを屠殺して解体して、さまざまな部位に分け、加工されて人前に「肉」として現れて来る。この工程の前段階の部分を担うのが「解体屋」なのだが、そこに職業の貴賎の問題が根深く存在しており、ドラマのストーリーにも絡んで来る。単なるグルメなドラマでは無いのだ。物語を楽しみながら、食肉や他の食材に関する知識が得られる点も面白いと思う。

    気になるのは、二つのドラマに共通して、悪役としての日本人が出てくる点。前者では倭寇として、後者ではやり手の実業家として。まあ、ドラマの“スパイス”としてはしょうがないとは思うが、その部分は必要ないのかな、とも。

    いずれのドラマも長尺なのだが、一気に見たくなるような“食”に関する濃い内容の物語で、DVDを見出すと止まらなくなり、寝不足になってしまう。最近も『食客』を再度全編見てしまって、眠い日々が続いた。

    今回、この店で食べる際に、『食客』で出てきた部位を中心に選んでみた。特に「ヒウチ」は、ドラマに登場する韓国の実業家が好んで食べる部位という扱いになっており、私はそのドラマの中で初めて知ったコトバでもある。

    「ヒウチってそんなに美味しいんだろうか?」

    そう思いながら、ドラマを見ていた。そして、この店で短冊メニューの中に「ヒウチ」があるのを見つけた瞬間に「これだ!」と思ったわけなのだ。

    ◆ヒウチ---内モモにあたる部位。霜降りが多く赤身の中でもトップレベル。

    この店に置いてあった牛肉の部位の説明にはこうあった。“トップレベル”という表現は、サーロインの“最高部位”という表現と並んで、35種類に分けられた部位の中でもベストなポジションのようだ。他にも“希少部位”という表現もあるが、風味的にはトップレベルや最高部位の方が上だろう。

    そして、確かにヒウチは最高レベルの肉だった。こりゃ、金持ちのオッサンが食いまくるはずだ、とドラマのシーンを思い浮かべながら食べた。こっちはリアルな貧乏人なので、たった2枚だったが。

    (了)

店舗情報

大阪府堺市堺区三国ヶ丘御幸通39 南海堺東駅南ビル1F9号
今日不明
0722295211