王将セット(大阪王将 長野若里店 )の口コミ/評判

レビュー一覧(1)

• 
  aratakondo

  3.52019/2/25

  セットメニューの黄金パターンとはなにか。そんなことを考えている。もっともイメージしやすいのが「丼もの＋麺類」というもの。これまで全生涯中で1番食べたのが「カツ丼＋そば」である人間であるからして、強力な説得力を持つ。いつぞや東京 秋葉原で食べた「親子丼＋冷やしたぬきそば」というのもよかった。丼ものの場合は、その種類だけ組み合わせがあるので、とてつもなく魅力的なパターンが生まれる。

  中華の場合も丼ものであれば似たような世界が発するが、もっと常識的で強力な、素晴らしいコンビネーションがある。それはギョウザ、チャーハン、ラーメン。彼らの醸成する世界はまさしく「豊穣」と表現する以外に法はない。ギョウザ・チャーハン、ギョウザ・ラーメン、チャーハン・ラーメンあるいはそのすべて。どれ一つ取り上げてもわれわれ大喰らいを魅了してやまない。そして今日も街を行くのだ。

  「大阪王将 長野若里店」

  若里地区は長野オリンピックによるインフラ整備として区画整理事業が画策されたが、諸般の事情で工期が遅れに遅れ、終了後20年を経てようやく最後が見えてきた状態である。

  その開発に伴い整備されたのが県道372号線、日本赤十字長野病院に接していることから別名 日赤通りと国道117号線の交わった場所にこの店はある。大阪王将といえば餃子界のプリンスといえる存在である。出来て数年になるが、折にふれてお邪魔している。

  「王将セット」1080円

  焼き餃子、五目炒飯（小）、醤油ラーメンというスーパートリオである。五目炒飯はチャーシュー、ネギ、にんじん、たまごなど色とりどりの具材がさりげなく入った豪華盤。しっとりしっかりした仕上がりである。世にはパラパラチャーハンを尊ぶ向きがあるのだが、私はしっとり系が好きだ。醤油ラーメンは可もなく不可もなく、といったら叱責を受けるかもしれないが、そもそも醤油ラーメンとはサッパリしていなければならない存在なのである。さしたる主張もなく地味目な存在だが、これなしに語れない。これこそ屋台骨、という存在なのだ。そしてメインフレームたる焼き餃子。その焼き目からは「荒っぽさ」よりも「端正」というイメージが浮かぶ。中のあんもたっぷり。にんにく軽めなのがじつによい。

  ということでセットメニューを堪能した。じつにあるべき「美しいコンビネーション」を魅せていただいて、とても嬉しい限りなのである。