2016年07月25日

こだわり食材の料理を食す!

「こだわり食材の料理を食す!」とは...
飲食店レビューを主軸に活動してきたタベアルキスト。 今まで食べてきたメニューは、のべ 1 万食を超えます。
そんなタベアルキスト達が、知る人ぞ知るこだわりの食材を生かした料理を食べるために、わざわ ざ地方のお店へ訪れる食レポ企画です。

こだわり食材の料理を食す!

第 1 弾として選んだのは「鰻」!

いまや高級品といっていいだろう「鰻」。


天然物は、日本全国の流通量の 0.3%未満という数字も...。 ほとんどを養殖に頼っているのが実情です。


いま日本国内で鰻の養殖量第1位と言えば、どの県かご存知でしょうか?

それは「鹿児島県」です。

次いで愛知県、宮崎県と続きます。が、鹿児島県が現在断トツの 1 位です(2015 年実績)。



「山田水産株式会社」

鰻養殖・鰻加工を生業とする昭和 38 年創業の老舗企業は、その鹿児島に拠点を置き、九州各地に養鰻場や工場を多数構えております。

また、前代未聞の「冷凍うな重」やキティち ゃんとのコラボ商品を発売するなど、話題づくりに事欠かない企業でもあります。


さらに調べてみると、こちらには「鰻師」なる存在が......

鰻師 ──

鰻と寝食を共にし、24 時間体制で鰻を管理する男。 餌の食べ方、泳ぎ方、池のにおい...鰻からのサインを感じとる男。



そして、2005 年。 全国で初めて「無投薬による鰻の養殖」に成功した男。

気になります...!!


彼の鰻に掛ける熱き情熱。
想い。
そして、生き様。


我々は居ても立ってもいられず、鰻師こだわりの鰻を頂くべく、九州は大分県に構える 1 軒のお店 を目指すことにしました。
彼の熱き情熱の一端に触れるために。

鰻師による、こだわりの鰻を求めて

大分空港から高速バスで、2 時間余り。大分の南東端に位置し、山と海の幸に恵まれた佐伯市。 ここが、今回の我々の目的地です。


そして、佐伯駅から歩くこと約 20 分。

「魚彩 さくら亭」

山田水産が経営する割烹料理店。
鹿児島の工場で養殖・加工された、鰻師の鰻は、こちらのお店で頂くことができます。

靴を脱ぎ、店内に入るとまず目に飛び込んでくるのは、立派な庭園。
池には、大きな錦鯉が数匹飼われています。

何とも贅沢な景色を眺めながら、鰻師によるこだわりの鰻を使ったメニューを二品頂きました。

ついに、対面の時...!!

ひつまぶしで真価を発揮する...!!

続いて頂いたのは、「ひつまぶし」。5年ほど前からラインナップされたメニューだそうです。
鰻師による、こだわりの鰻で作られた「うな重」と「ひつまぶし」。 使われている鰻はいわゆる加工品でありながら、その質の高さに素直に驚かされました。