加太の名代のあげパンと名物のよむぎ餅(キシモト商店(あげパン屋さん))の口コミ/評判メニュー情報0食べたい3.0キシモト商店(あげパン屋さん)お餅レビュー一覧(1)suna83.02023/9/12大阪から南海本線で約1時間、終点の和歌山市駅で支線の加太線に乗り換る。南海では加太線を「さかな線」と銘打って宣伝しているが、車内が魚臭いということはない。(あたりまえだ。でも近鉄電車には魚臭い列車が実在する)和歌山市駅を出発した電車は何駅か停まったあと、終点の加太駅に到着する。改札を抜けると顔出しパネルが出迎えてくれ、ここは観光地なんだと意識させられる。とは言っても、周りを見渡しても民家があるだけで観光地っぽくない。駅前には唯一の店舗がある。携帯品預かり所「姫路屋」とありますが、かなり年季が入っている。店内は昔の万屋(よろずや)そのもの。この辺りから昭和のテイストを感じ始める。少し行くと小さな観光案内所があり、マップが置いてあるので、町を散策する人はゲットするといいかも。細い路地が複雑に入り組んでいるので、地図がないと迷いそう。もちろんスマホの地図アプリでも問題はないと思うが、手作り感あふれた紙の地図は旅情を掻き立てる。昭和な風情を醸し出している、営業しているのかどうか分かりにくいバラックな店々を横目で見ながら先に進むと、分岐点に「道標」が立っている。これも昭和な、いや、もっと昔のもので、歩いていてはじめて気づく存在だ。まさに道標でありここで左右に分かれている道の左の方に進む。加太春日神社を通り過ぎた辺りに、この店があるがかなり昭和な外観で、ぱっと見店舗らしくないので「名代のあげパン」と書かれた立て札に気付かないと、美味しい揚げパンにありつくことは出来ない。「名代」とはまた大げさな、と思うが。いわゆる「名物」ですね。「名物あげパン」の方がいいと思うが、かなり自信があるのか、プラクティカルジョークなのか分からない。何れにしても、その記述に気付いた人は、ガラス戸をガラガラと開けて、買わざるを得なくなるのだ、たぶん。果たして戸を開けてみると、中の土間で揚げパンを、まさに目の前の鍋で揚げているおばちゃんと、他に近所のおばちゃんがいた。世間話をしていたようだが、私が入ってくるや否や、一瞬静かになった。でも、その後すぐに何事もなかったように、続きを話し始めた。「あげパン、4個ください。3つだけ包んで、1つはすぐに食べます」揚げパンと言っても、給食で出てきたようなプレーンなものではなく、あんドーナツのように中には餡子が入っているもので、表面の砂糖と相まって更に甘いお菓子になっている。でも、甘すぎるという感じでもなく、ペロリと食べられる。(包んだ3個は行きつけのバーに持って行って、マスターと一緒に食べようとしたが、マスターは甘いものが苦手でパスされたので、私が残りも平らげた。それでも、美味しく食べられたのだ)観光案内所でもらった手作り感あふれる加太の地図に、気になる記述があった。"おいしいよ 加太の名物 よむぎもち"おそらくこの町の小学生(イニシャルはT)が作った川柳(?)だろうけど、地図内の活字にはよもぎもちとなっていたので、きっと書き間違いなんだろうな、でも、こんな作品を載せてよかったのか?と勝手に思っていた。ところが、この店の先にある和菓子屋(お餅屋)に行くと、そこの暖簾には「よむぎ餅」と書かれていた。つまり、小学生の方が正確な表現をしていたのだ。もしかしたら、その店の子供なのかも知れないが、とにかくこの町では“よむぎ餅”なのだ。もちろんそちらも買って帰った。注:この店ではよむぎ餅は売ってないので、念の為。店舗情報キシモト商店(あげパン屋さん)和歌山県和歌山市加太-1341今日09:30~17:00みさき公園0734590045
大阪から南海本線で約1時間、終点の和歌山市駅で支線の加太線に乗り換る。南海では加太線を「さかな線」と銘打って宣伝しているが、車内が魚臭いということはない。(あたりまえだ。でも近鉄電車には魚臭い列車が実在する)
和歌山市駅を出発した電車は何駅か停まったあと、終点の加太駅に到着する。改札を抜けると顔出しパネルが出迎えてくれ、ここは観光地なんだと意識させられる。とは言っても、周りを見渡しても民家があるだけで観光地っぽくない。
駅前には唯一の店舗がある。携帯品預かり所「姫路屋」とありますが、かなり年季が入っている。店内は昔の万屋(よろずや)そのもの。この辺りから昭和のテイストを感じ始める。
少し行くと小さな観光案内所があり、マップが置いてあるので、町を散策する人はゲットするといいかも。細い路地が複雑に入り組んでいるので、地図がないと迷いそう。もちろんスマホの地図アプリでも問題はないと思うが、手作り感あふれた紙の地図は旅情を掻き立てる。
昭和な風情を醸し出している、営業しているのかどうか分かりにくいバラックな店々を横目で見ながら先に進むと、分岐点に「道標」が立っている。これも昭和な、いや、もっと昔のもので、歩いていてはじめて気づく存在だ。まさに道標でありここで左右に分かれている道の左の方に進む。
加太春日神社を通り過ぎた辺りに、この店があるがかなり昭和な外観で、ぱっと見店舗らしくないので「名代のあげパン」と書かれた立て札に気付かないと、美味しい揚げパンにありつくことは出来ない。
「名代」とはまた大げさな、と思うが。いわゆる「名物」ですね。「名物あげパン」の方がいいと思うが、かなり自信があるのか、プラクティカルジョークなのか分からない。
何れにしても、その記述に気付いた人は、ガラス戸をガラガラと開けて、買わざるを得なくなるのだ、たぶん。
果たして戸を開けてみると、中の土間で揚げパンを、まさに目の前の鍋で揚げているおばちゃんと、他に近所のおばちゃんがいた。世間話をしていたようだが、私が入ってくるや否や、一瞬静かになった。でも、その後すぐに何事もなかったように、続きを話し始めた。
「あげパン、4個ください。3つだけ包んで、1つはすぐに食べます」
揚げパンと言っても、給食で出てきたようなプレーンなものではなく、あんドーナツのように中には餡子が入っているもので、表面の砂糖と相まって更に甘いお菓子になっている。でも、甘すぎるという感じでもなく、ペロリと食べられる。(包んだ3個は行きつけのバーに持って行って、マスターと一緒に食べようとしたが、マスターは甘いものが苦手でパスされたので、私が残りも平らげた。それでも、美味しく食べられたのだ)
観光案内所でもらった手作り感あふれる加太の地図に、気になる記述があった。
"おいしいよ 加太の名物 よむぎもち"
おそらくこの町の小学生(イニシャルはT)が作った川柳(?)だろうけど、地図内の活字にはよもぎもちとなっていたので、きっと書き間違いなんだろうな、でも、こんな作品を載せてよかったのか?と勝手に思っていた。
ところが、この店の先にある和菓子屋(お餅屋)に行くと、そこの暖簾には「よむぎ餅」と書かれていた。つまり、小学生の方が正確な表現をしていたのだ。もしかしたら、その店の子供なのかも知れないが、とにかくこの町では“よむぎ餅”なのだ。もちろんそちらも買って帰った。
注:この店ではよむぎ餅は売ってないので、念の為。